2010年7月25日日曜日

カタログ制作ワークショップ

生存のエシックス展の展覧会図録(カタログ)は"work book"と呼ばれています。
テキストページ、各プロジェクトに関するページ、空白のページで構成されており、二つ穴のファイルになっているので、自由にページを入れ替えることができます。
また、会場各所に配置されているガイドや、ワークルームに置いてある用紙を使って、ページを増やすことができます。(不要だと思うページを削ることも。)

つまり、展覧会企画者が与える一方的な情報ではなく、鑑賞者自らが「知」を収集/編集するためのツールなのです。



本日行なわれたカタログ制作ワークショップは、そのページの収集/編集作業をワークショップ形式で行なうというもの。
ひとつの場所(ワークルーム)で複数人が作業をすることで、意見やアイデアを交換しようという試みです。
また、ページを切り取る作業をすることで、完成されたものを購入するよりか安価にwork bookを手に入れることができます。

参加者は、ワークルームにある本のコピーや会場で撮った写真のプリントをコラージュしたり、ページを切り抜いたりと、熱心に作業にとりかかっていました。

このワークショップは8/1(日)と8/20(金)にも開催されます。





参考:収録テキスト
高橋 悟(京都市立芸術大学美術学部准教授): Trouble in Paradise/Medi(t)ation of Survival: 歩行ガイド/Trail Guide
十一元三(京都大学大学院医学研究科教授): 発達障害を通じた医療と芸術のクロストーク——対人相互性と重力
立木康介(京都大学人文科学研究所准教授): 芸術・思考・心的空間
岩城見一(京都大学名誉教授、前京都国立近代美術館長): 「生存のエシックス」のために —「表現論理」の意味を考える

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