2010年7月25日日曜日

ワークルームの変化。

机、椅子、コピー機、パソコン、プリンター、筆記道具、文房具、、、、

ワークショップ会場になったり、教室になったり、図書館になったり、オフィスになったり、休憩所になったりする所。


搬入・展示時点でのワークルーム。空っぽの棚や新品の黒板、汚れていない机は空虚でトーマス・デマンドの作品(紙で作った家具などの模型でオフィス、ラボ、コピーショップ、ウィンドウ、キッチン、流し台、廊下などを再現し、撮影した写真)を思い出した。



デヴィッド・ダンによるワークショップ。ワークルームはラボになる。



本棚にはプロジェクトチームにより持ち込まれた本が並ぶ。「生存のエシックス」展覧会に関係づけられるような展覧会図録、イメージソース、影響を受けた本など。来場者は自由に閲覧できる。



ワークショップに使用する資料などもこの部屋で準備される。



黒板も自由に書き込むことができる。
意外とアニメや漫画のイラストやが多く、感想などの文章は少ない。


定期的に消し、新しく書き込むための場所が作られる。会場内で撮った写真やイベントの記録写真を掲示したり、イベントの告知にも使われる。



このワークルームもカタログと同様、鑑賞者が作家から一方的な情報を受けるのではなく、鑑賞者が自ら知を収集し再編成し発信する為のフィールドとして考えられた。

とはいえ、始めて訪れた来場者が積極的に活用している場面を見かけることは少ない。
これも展示作品なのかと戸惑ったり、どうしていいかわからず躊躇している様子も見受けられる。美術館は、知識を与えられる場所だという見解が一般的なのだろう。

批判的に見れば、もう少し参加しやすい環境を整えるべき。(わかりやすい案内を掲示することとか)
肯定的に見れば、一般の鑑賞者に「この部屋は何?」とまず考えはじめるきっかけにはなっている。

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