テンプル・グランディンとは1947年アメリカ生まれの動物学者。自閉症を抱えながらも動物の生理学についての研究が評価され、「世界一有名な自閉症の人」として知られる。
「自閉症」についてまだ知られていなかった時代に、自身が世界を認識する感覚について著述し、自閉症を抱える人、その周囲の人、研究者たちに大きな足がかりを与えた。
彼女の開発したハグマシンンとは、自閉症患者が不安にかられたときに精神を安定させるためのものである。 グランディンは、屠殺される前の牛を落ち着かせるために牛を締め付ける機械を元に、この装置を設計した。
生存のエシックスでは、そのハグマシンを下敷きに京都芸大プロジェクトチームが自己認識に関わる装置を制作、展覧会場でも展示し、来場者の体験も可能になる予定です。
また、7月31日のシンポジウムにグランディンからのビデオレターが到着する予定。
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テンプル・グランディンについて、より詳しく知りたい方は以下の著作をご参考ください。
『我、自閉症に生まれて』(マーガレット・M. スカリアーノとの共著、カニングハム久子訳)/学習研究社/1994年3月
『自閉症の才能開発―自閉症と天才をつなぐ環(カニングハム久子訳)』/学習研究社/1997年7月
『動物感覚―アニマル・マインドを読み解く』(キャサリン・ジョンソンとの共著、中尾ゆかり訳)/日本放送出版協会/2006年5月
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