2010年8月10日火曜日

マイク制作ワークショップ

本日はデビッド・ダン考案のマイク制作ワークショップが行なわれました。
デビッド・ダンはすでに帰国している為に、前回のワークショップでデビッドより直接指導を受けた参加者たちが今度はナビゲーターとなって、新たな参加者に方法を伝授していきます。
今回制作するのは水中の音響を聴くためのハイドロフォン。
前回のワークショップでは、オイル漏れの失敗が多く、今回はその点を克服できるように注意がはらわれました。
また、ケーブルのハンダ付けも難易度が高く、みなさん真剣に取り組んでいました。
功を奏してか精度の高いマイクが次々と完成し、アンプをつなげスピーカーから聞こえる音に歓声が上がっていました。



2010年8月8日日曜日

中村哲講演会



みんなが生存する為の援助を行なっている。
ひとりのちからでアフガンに用水路を張り巡らせることも世界を平和にすることもできないけれど、モデルケースとしてでよい、可能性を示すこと。たんたんと普通のことのように話している。
彼自身が生きることと同化しているから、彼にとってはすごいことでも偉いことでも胸を張ることでもないんだろう。

2010年8月7日土曜日

裏イベント 漫談哲学講義



一般には告知されていない、けれど公開のイベント"漫談哲学講義"。
岩城見一氏による講義。
河本信治氏による発表。

水のゆくえー連鎖する水声講演会、ポカリが飲みたくなる日


ポカリスエットが発売されたのが1980年。
私が生まれる数年前。
子どもの頃の記憶では、まだ周囲には浸透しておらず、親からも「よくわからない味の飲み物・何が入っているかわからないもの」として飲ませてもらえなかった。
それから20年程経って、実家でも愛飲され、スーパーマーケットでも自販機でももはや定番となり、類似品も随分見かけるようになった。
特に、体調が悪いときや熱で脱水になりかけているときでも安心して飲めるものとして重宝している。
そんな、ポカリスエットの大塚製薬社員の平田恭造さんがこの日の講師。

7月24日の講演"陸上競技部の育成/水分補給とスポーツ"でも話されていたことですが、スポーツ時に水分補給が必要であるという認識はここ何年かで定着したもの。ポカリができた当時はまだその考えは一般化していないなかで、ポカリの営業を続けてこられたらしいです。

今年は猛暑となり、美術館内は空調がきいているものの屋外はうだるような暑さ。
日射病、熱射病、熱中症等にかかる人も一段と多く、高齢の方やこどもは命に関わることもあります。脱水症状を防ぐ為にはただ水分をとればいいという訳ではなくよりスムーズな吸収を促すための塩分や飲みやすくする為の糖分も必要。
それらを体液に近い組成でバランスよく配合されたスポーツドリンク。

そんな話を聞いていると、無性にポカリが飲みたくなります。

それにしても、連鎖する水声講演会で紹介される水の姿は本当に様々ですね。

2010年8月6日金曜日

吉岡洋さんを招いてのラウンジトーク


吉岡洋さん(京都大学大学院文学研究科教授)を招いてのトーク。
プトジェクトチームより石原友明氏、井上明彦氏、加須屋明子氏、高橋悟氏、中ハシ克シゲ氏、松井紫朗氏が参加。
展覧会について。
"美術館"という制度について。
それを"解体"することについて、その行為自体が制度を強固にするだけではというジレンマ。
などなど。

平安神宮フィールドワーク

8月6日、今日は美術館外へのフィールドワークが行なわれました。
ナビゲーターに京都大学大学院地球環境学堂教授の森本幸裕先生(「宇宙庭」プロジェクト担当、国際シンポジウムPart1参加)、プロジェクトチームから高橋 悟氏、松井紫朗氏が参加。
また、平安神宮では7月20日にも水のゆくえー連鎖する水声ー関連講演会でお話しいただいた禰宜の本多和夫さんも合流。
一般参加者とともになごやかなフィールドワークになりました。


まず、美術館から少し南へ、琵琶湖疎水から分流した白川へ。


ここでは琵琶湖の固有種であるネジレモを観察。琵琶湖から疎水を通して種子や植物そのものが流れ着いて、白川に繁殖しているとのこと。


平安神宮の神苑の池庭も琵琶湖疎水からの水を利用してつくられています。複雑な形状が水量の多い/少ない、流れの速い/遅い、さまざまな水の状態を作り、それぞれの状態に適した生物が棲息しています。


特筆すべきは絶滅危惧種であるイチモンジタナゴが生息していること。
この魚ももともと琵琶湖に生息していたものが、疎水にのって平安神宮へとやってきたそうです。どうして特筆すべきかというと、このタナゴが生息するには卵を産みつける為の大きな二枚貝が必要で、その二枚貝の幼生が寄生するにはヨシノボリなどの小魚も必要で、という風に、タナゴが生息しているということは他の生物の存在の証明でもあり、そこに小さな生態系が築かれているということになるからです。
(写真は平安神宮HP生き物写真館より)


他にも何種類か、もともとは琵琶湖に生息していたものの、ブラックバスやブルーギルなどの外来種が入り込んだことで生態系が崩れ現在では見られなくなった生き物の生息が、ここ平安神宮の池にて確認されています。

この庭の作庭は七代目小川治兵衛によるもの。
形式化した侘び寂びから脱し、環境を強く意識した新しい庭園は高く評価され、東山山麓には彼が手がけた庭園が他にも多数存在するらしいです。

というのが、今日のフィールドワーク。
フィールドワークは8月14日(土)、21(土)にも開催されます。今日とはまた違った視点で岡崎周辺を見ることになると思います。
どうぞご参加ください。

2010年8月5日木曜日

「盲目のクライマー/ライナスの散歩」の為のワークショップ

本日は「盲目のクライマー/ライナスの散歩」の為のワークショップが行なわれました。

まず、担当の中原浩大氏により今回のプロジェクトに至る経緯として、これまでの研究が紹介されました。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)と京都市立芸術大学の共同研究「AAS:宇宙への芸術的アプローチ」として、パラボリックフライトを利用して行なわれた微小重力環境でのいくつかの実験。
そこから発展した微小重力環境での身体の喪失感を補う為のセキュリティ・ブランケットの試作。
また、自閉症を有しながらも優れた研究成果で評価されている動物学者テンプル・グランディンの、彼女の特殊な感覚(不安を沈める為に強い圧迫感を欲するような)の証言を参考にし、彼女の考案したハグ・マシンを複製したこと。
それらの試作・実験をふまえ、地上におけるセキュリティ・ブランケットとして『ライナスの散歩』へ至ったことなどが説明されました。

また、もうひとりの担当である石原友明氏からは、これまで「美術館/セルフイメージ」や「見る側/見られる側」をテーマとして作品を制作してきたこと、「美術館」では『触れてはならない』『大きな声を上げてはならない』『走ってはならない』という禁則のもと、身体が置き去りにされていることへの考察、そこから美術館で再び身体を形づくるような場として『盲目のクライマー』へと発展したことなどが説明されました。


ワークショップは4〜5人ずつのグループに分かれ、まずひとつめのアクティビティとしてひとりが多面体フィールドに登る軌跡を、グループの残りのメンバーが地図に記していくというもの。平面の地図に描かれた線(山,谷にあたる)、ポイント、面と三次元の多面体フィールドを対照していきます。


登り終えた後の体験者は、地図上に記された軌跡を見ながら、身体に残った感覚・記憶をなぞるとう作業を行ないました。

もうひとつのアクティビティは自分の居心地の良い場所を探すというもの。
多面体の上部/下部、山の部分/谷の部分、狭い所/開放的な所、明るい時/暗い時、どういう場所・状況が自分にとって居心地が良いか、そこにいることはどういう感覚かをそれぞれ探していきました。


ところで(ここからは私見)、この多面体フィールドを目の前にして"散歩"ではなく"駆け上がって"みたいとか、より高い所に登ってみたいとか、"心地よさ"ではなく"スリル"や"制覇"を目指すのは私だけだろうか?
作られた意図とはずれるかもしれないが、静かに自分の身体感覚を見つめるよりかは激しくあたっていくほうが自分の身体を取り戻せるような気がする。
それほど普段の自分の身体が薄らいでいるということなのかも知れないけれど。